海賊拉致の３人解放　「無事帰ってきてうれしい」＝文大統領

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は３０日、先月末にアフリカ西部のガーナ沖で海賊に拉致され、２７日（現地時間）に無事解放された船員３人に電話をかけ、「１カ月近く劣悪な環境で厳しい生活を強いられたが、健康で無事に帰ってきてうれしく思う」と述べた。　船員は海賊から不当な行為を受けたかどうかについて、「少し威嚇的な行為はあったが、殴打はなく、健康状態も良好だ」と伝えた。　文大統領は「ガーナ沖は海賊の危険性が高いところだと聞いている。今後、政府は現地の国民が安心して仕事に従事できるよう海賊被害の予防や対応努力を含め、在外国民の保護に最善の努力を尽くす」と強調した。　韓国外交部は先月３１日、韓国人３人が乗っていた船舶が９人の武装グループに乗っ取られ、拉致されたと発表。軍が文大統領の指示を受け、オマーン沖にいた駆逐艦「文武大王」を現地に派遣するなどし、３人の救出にあたっていた。