文大統領(左)と金委員長による初の首脳会談が27日に開かれる(コラージュ)=(聯合ニュース)
文大統領(左)と金委員長による初の首脳会談が27日に開かれる(コラージュ)=(聯合ニュース)
◇新たな歴史の始まり あす南北首脳会談 朝鮮半島平和の重大な転機になる韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長による初の首脳会談があす27日、軍事境界線がある板門店で開かれる。11年ぶりに開かれる今回の首脳会談は、世界で唯一朝鮮半島に残された冷戦構造からの脱却の糸口となる展望だ。文大統領と金委員長の会談で最も注目されるのは、朝鮮半島の非核化と、朝鮮戦争の休戦協定を平和協定へと転換するための合意レベルだ。また、金委員長が板門店の北朝鮮側施設、「板門閣」から姿を現して軍事境界線を徒歩で越え、会談会場の「平和の家」まで歩く場面は、「朝鮮半島の春」を象徴する歴史的瞬間になるとみられる。◇金正恩氏が韓国軍から栄誉礼 北朝鮮最高指導者として初 南北首脳会談に出席する金正恩国務委員長が、北朝鮮の最高指導者として初めて韓国軍の儀仗隊による栄誉礼を受ける。2000年と07年の南北首脳会談の際、当時の金大中(キム・デジュン)大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も金正日(キム・ジョンイル)総書記と北朝鮮軍の栄誉礼を受けた。このため、韓国政府も金委員長に礼遇を示す意味から儀仗行事を実施する。◇南北首脳会談 ソウル郊外のメインプレスセンターオープン 南北首脳会談のニュースを世界に伝えるメインプレスセンター(MPC)が26日、ソウル郊外の国際展示場、KINTEX(京畿道高陽市)第1展示場にオープンした。会談に携わる報道陣は3000人を超える見通しだ。MPCの中核施設となる統合ブリーフィングルームではこの日午前、首脳会談準備委員長の任鍾ソク(イム・ジョンソク)大統領秘書室長が会談のスケジュールに関して説明を行う。午後には会談の背景と展望を紹介する専門家の説明会が開かれる。◇韓米軍事訓練きょう事実上終了か 首脳会談前に融和ムード演出  歴史的な南北首脳会談(27日)を目前に、韓米両軍が26日、合同の野外機動訓練「フォールイーグル」を事実上、終了するもようだ。韓国軍関係者が明らかにした。両軍の首脳部がこの日会議を開き、フォールイーグルの成果を評価し、これを基に訓練を終了するかどうかを決める計画という。関係者は、南北首脳会談が平和的な雰囲気の中で行われるようにする意図があるとみている。韓米両軍は朝鮮半島有事を想定した定例の合同指揮所演習「キー・リゾルブ」についても南北首脳会談当日の27日は一時的に中断する方針だ。◇サムスン電子 株式分割実施へ 韓国取引所は26日、サムスン電子が株式分割を行うため30日から取引を停止すると明らかにした。来月4日の再上場後、発行済み株式1株当たりの額面金額は5000ウォン(約500円)から100ウォンに変更される。発行済み株式数は50倍に増え、株価は約250万ウォンから約5万ウォンに下がる。これにより個人投資家の買いが増加し、株価が上がるものと分析されるが、株式分割の肯定的な影響は短期にとどまるとの観測も少なくない。
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