南北首脳会談は板門店の韓国側施設「平和の家」で開催される(コラージュ)=(聯合ニュース)
南北首脳会談は板門店の韓国側施設「平和の家」で開催される(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が27日に開催される南北首脳会談の会場となる板門店で携帯電話を使えるよう韓国側に協力を要請していたことが分かった。今回の会談で意味ある成果を得ようとする北朝鮮側の意思を示すものと受け止められ、韓国はこれを受け入れた。 韓国青瓦台(大統領府)関係者は20日、記者団に対し、「北側が先に(板門店の)共同警備区域(JSA)で携帯電話の使用を可能にしたいとし、北側の通信車両を持ってくると伝えてきた」と明かした。 同関係者によると、韓国側は北朝鮮の要請を受け入れ、板門店で携帯電話が使用できるよう準備を進めており、南北双方が通信車両を持ち込む予定という。 JSAには携帯電話に電波を送る基地局がないため、南北共に携帯電話を使用するのが難しいが、大型車両に搭載された移動基地局を利用すれば、最多で数万人が利用できる。 会談が行われる板門店で携帯電話を使うことができるようになれば、調整が必要な会談の争点を主な当局者がリアルタイムで共有することが可能になり、円滑な交渉につながることが予想される。 北朝鮮が無線通信に対し開放的な態度をみせたのは今回が初めてではなく、韓国芸術団が先月30日から今月3日にかけて平壌を訪問した際、北朝鮮内で使える携帯電話を芸術団や実務担当者に提供し、韓国側の記者団に対してはインターネットへの接続を許可するなど柔軟さをみせた。 青瓦台関係者は北朝鮮が携帯電話の使用について協力を要請してきたことについて、「首脳会談で積極的に何かを成し遂げようとする思いがあるようにみえる」と話した。 
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