文大統領(左)と金委員長(コラージュ)=(聯合ニュース)
文大統領(左)と金委員長(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)は、金融監督院長を辞任した金起式(キム・ギシク)氏を巡る一連の問題や与党「共に民主党」の党員らによる「ネット世論操作事件」で政界が騒がしい中、10日後に迫った南北首脳会談の最終的な準備態勢に入った。 双方とも青瓦台が直接・間接的に関与しており、状況を見極めながら措置を講じなければならないが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との会談が迫っていることから国内の懸案はいったん脇に置き、会談の準備に取り組んでいる。 金氏は国会議員時代に支援者らから集めた政治後援金5000万ウォン(現在のレートで約500万円)を自身が所属する「共に民主党」の議員団体に研究基金名目で寄付したことを巡り、公職選挙法に違反するという中央選挙管理委員会の判断を受けて16日に辞表を提出。文大統領は17日にこれを受理した。事態を早期に収拾し、首脳会談の準備に全力を挙げたい考えとみられる。 文大統領は同日午後、南北首脳会談準備委員会の専門家諮問団との懇談会を開き、意見を聴く。 青瓦台は南北首脳会談を巡り、まだ北朝鮮側と合意に至っていない事項が少なくないため、実務会談の準備に集中している。南北は18日に儀典・警護・報道に関する2回目の実務会談を開き、19日か20日にも2回目の閣僚級会談を開催して調整を続けていく予定だ。 南北首脳会談前、もう一つの「ビッグイベント」となる文大統領と金委員長のホットラインによる最初の通話は来週中に行われる可能性が高い。
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