【ソウル聯合ニュース】歴史的な南北首脳会談が来週27日に開催される。南北は今週、儀典・警護・報道・通信に関する実務会談を開き、首脳会談の開催に万全を期す方針だ。 南北は先月29日に行った閣僚級会談で首脳会談の開催日を決定。今月5日に警護・儀典・報道に関する実務会談、7日と14日に通信に関する実務会談を開いた。18日には2回目の警護・儀典・報道を巡る実務会談を行う予定で、同会談で実務的な議論をほぼ終える見通しだ。 南北首脳が議論する議題は閣僚級会談で決める予定だが、実務会談でも主な合意がなされるとみられる。 世界の耳目を集めるのは文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の対面がどのような形で行われるかだ。会場となる南北軍事境界線にある板門店の「平和の家」は韓国側施設のため、朝鮮戦争以降初めて北朝鮮の指導者が軍事境界線を越えて韓国の地を踏むことになる。 金委員長が軍事境界線を歩いて越える可能性が高く、文大統領が境界線で金委員長と握手を交わし、両氏が会場に移動する可能性が大きいとみられる。 会談に金委員長の夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏が同行するかどうかも関心を集める。金委員長が先月訪中した際、李氏が同行するなど、北朝鮮は正常な国家であることを強調する手段として「ファーストレディー外交」を積極的に活用しており、李氏が同行する可能性は排除できない。李氏が同行する場合、文大統領の夫人、金正淑(キム・ジョンスク)氏も同行するとみられる。 現場取材や首脳会談の冒頭発言の生中継など、報道問題でも合意しなければならない事項が多い。2000年と07年に北朝鮮で開催された首脳会談は録画中継された。 もう一つの関心事は先月、文大統領の特使団が訪朝した際に合意した首脳間のホットライン(直通電話)設置だ。通信に関する実務会談で議論される見通しで、青瓦台(大統領府)の国政状況室と金委員長の秘書室に当たる労働党本館の書記室を通じ、両首脳の執務室の電話機にホットラインを連結する方式が有力とされる。 青瓦台関係者は「実務会談は今週が最後になると思うが、会談が迫れば板門店内で南北の実務者の意見交換はほぼリアルタイムで行われるとみられる」と述べた。
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