【世宗聯合ニュース】韓国産業通商資源部は4日、1~3月期の海外から韓国への直接投資は届け出・報告ベースで49億3000万ドル(約5250億円)と、前年同期に比べ28.1%増加したと発表した。1~3月期としては過去2番目の高水準。韓中関係の回復を追い風に中国からの投資が急増した。

 地域別にみると、欧州連合(EU)からの直接投資が18億7000万ドルで前年同期比114.0%増加した。半導体材料と自動運転車部品メーカーへの大型投資がけん引した。

 中国からの直接投資は10億5000万ドルで541.4%増となった。産業通商資源部によると、昨年は外貨送金の規制強化や海外投資分野を制限する指針などのために投資が大幅に減ったが、12月の韓中首脳会談を機に経済交流が回復に向かうと、直接投資も大きく伸びた。不動産への投資が8億ドルを占めた。

 米国の対韓投資は102.3%増の7億4000万ドルだった。

 日本からの投資は3億7000万ドルで9.6%減少した。化学工学や電機電子など伝統的な投資が低調だった代わりに、分野は消費財や情報通信、金融へと多様化した。

 全体の直接投資のうち、製造業への投資は前年同期比58.6%増の15億4000万ドルだった。第4次産業革命に関連した輸送機械や電機電子分野の合弁が増えた。サービス業はITプラットフォームやクラウド、電子商取引など新たなサービスを中心に、18.6%増の33億4000万ドルだった。

 投資の方式別では、法人を新しく設立するため雇用創出効果が大きい、グリーンフィールド投資が16.2%増の35億6000万ドルと集計された。1~3月期としては過去最高。M&A(合併・買収)投資はM&Aと合弁投資が増え、73.8%増の13億8000万ドル。

 一方、1~3月期の直接投資は実行ベースで29億1000万ドルと、2.9%減少した。


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