国防部の崔報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
国防部の崔報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の崔賢洙(チェ・ヒョンス)報道官は3日の定例会見で、2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈は、北朝鮮潜水艇の魚雷攻撃によるものとする当時の軍・民間合同調査団の結論以外には説明がつかないと述べた。この調査結果に疑問を示した放送局の番組に関し、国防部の立場を尋ねられ答えた。

 崔氏は、合同調査の結果、「天安は北朝鮮製魚雷による外部の水中爆発の結果、沈没した」という結論に達したとし、「この魚雷は北の小型潜水艇から発射されたという以外に説明することができない」と答えた。さらに、「合同調査団が客観的かつ科学的に調査したもので信頼している」と強調した。

 天安への攻撃を主導したとされる北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長が前日、訪朝中の韓国報道陣に対し「南側で天安艦撃沈の主犯と言われている」と自己紹介したことに関しコメントを求められると、崔氏は「その発言に対し公式に言及することは適切でないと思う」と回答を避けた。「適切でない」ことの理由をさらに尋ねられ、「天安撃沈に関するわれわれの基本的な立場は、合同調査団が北の魚雷攻撃による撃沈と明言したということ」と答えた。一方で、「当時は具体的に、誰が、どの機関が攻撃を主導したか特定しなかった。私たちが引き続き見極めていく部分がありそうだ」と述べた。

 宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官が2月末に国会国防委員会で、天安を攻撃した北朝鮮の潜水艇は偵察総局所属と推定されると発言したことについては、「その通りだ」としながらも、攻撃を主導した具体的な人物を把握することは難しいと繰り返した。


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