金相坤・副首相兼教育部長官=(聯合ニュース)
金相坤・副首相兼教育部長官=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓中日3カ国による教育相会合のため訪日している韓国の金相坤(キム・サンゴン)副首相兼教育部長官は21日、同会合に先立って開かれた林芳正文科相との会談で、日本政府が韓国固有の領土の独島を自国の領土だとする教育を行っていることについて是正するよう求めた。教育部が伝えた。 金副首相は林氏との非公開会談で、日本が独島を「竹島」とし日本固有の領土であると明記した高校の次期学習指導要領(2022年度から使用)を先月告示したことについて、「最終版では正しい歴史が掲載されるようにしてほしい」と是正を要求した。従来の学習指導要領は領土教育を義務付ける内容を含んでいるが、「竹島」や「尖閣諸島」の明記はない。 教育部の関係者は、会談での林氏の反応について「会談が非公開で開かれたことや外交問題を踏まえると、答えるのは難しい」と述べるにとどめた。 金副首相は3カ国会合のあいさつでも、北東アジア地域の平和と繁栄を導く主役である青少年が正しい歴史認識とお互いを尊重する姿勢を学ぶことのできる教育の重要性を強調している。 ただ、一部では金副首相が公式の場ではなく、林氏との会談で非公開の発言として日本の独島領有権主張について言及したことを「非常に消極的」とする見方もある。 この日の会合では、3カ国の教育相が生徒らの交流や高等教育での協力を強化することで一致するとともに東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(韓中日)やアジア欧州会議(ASEM)などを含めた多国間協力を強めることにした。 会合の共同声明には、留学などによる海外での生活や文化体験が相互理解にとって重要との認識が示され、青少年交流プログラムを拡充させる方針が盛り込まれた。 3カ国は大学が学生と教員の交流を活性化させるほか、相互に単位や学位取得を認める大学の交流プログラム「キャンパス・アジア」を引き続き発展させていくことでも合意した。 3カ国教育相会合は16年に韓国で初会合が開かれ、今回が2回目。次回は来年中国で開催される。
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