<平昌パラ>ベールに包まれた北朝鮮選手…スキー種目出場の2人は元卓球選手とスポーツ未経験者
<平昌パラ>ベールに包まれた北朝鮮選手…スキー種目出場の2人は元卓球選手とスポーツ未経験者
北朝鮮が9日に開幕する2018年平昌(ピョンチャン)パラリンピックに初めて選手団を派遣した。2012年のロンドン、2016年のリオに出場したことはあるが、冬季に姿を見せるのは今回が初めてだ。

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 北朝鮮は今大会、ノルディックスキー種目にマ・ユチョル、キム・ジョンヒョンの2人が出場する。

 彼らは出場権を確保していないが、特別出場資格で大会参加が決まった。国際パラリンピック委員会(IPC)は1月末に執行委員会を開き、北朝鮮の参加を決定した。

 マ・ユチョルとキム・ジョンヒョンはメダル圏には程遠いとの評価だ。彼らは昨年12月に初めてスキーのストックを握った。マ・ユチョルは2014年、仁川障がい者アジア大会に出場した卓球選手出身で、キム・ジョンヒョンはスポーツ経験がない。

 彼らは昨年、選手登録手続きを済ませ、1月にドイツで開かれたIPC主管のノルディックスキー・ワールドカップにも出場し、座位部門7.5kmで42人中それぞれ34位、35位に終わった。当時、韓国のシン・ウィヒョンが銀メダルを獲得している。

 国際経験のなかった2人は下位にとどまったが、1月の英国BBCとのインタビューでスポットライトを浴びた。特に、自身を金日成総合大学出身と明かしたキム・ジョンヒョンは「北朝鮮初のパラリンピック出場を希望する」と意気込みを語っている。

 2人は平昌パラリンピックでもクロスカントリー短距離種目のみに出場する予定だ。

 最近おこなわれたパラリンピックの結団式で韓国のシン・ウィヒョンは2人との友情を示した。彼は「マ・ユチョルとキム・ジョンヒョンにスキーの基本姿勢を教えたことを思い出す。平昌に来たら、2人にゴーグルなどの装備品をプレゼントしたい」と述べた。

 大韓障がい者体育会のイ・ミョンホ会長は全体的にレベルが低い北朝鮮の障がい者スポーツに役立ちたいとの望みを明かした。イ会長は「北朝鮮から2人が参加するが、韓国の持つ専門性を補給してあげたい。無条件に支援するのではなく、障がい者スポーツが統一への道を開く役割ができることを願う」と伝えた。

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