金英哲氏(資料写真)=(聯合ニュース)
金英哲氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れている金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長を団長とする北朝鮮高官代表団が27日、3日間の滞在を終えて北朝鮮に戻る。韓国統一部当局者によると、北朝鮮代表団は同日朝、ソウル市内のホテルで趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官と共に朝食を取った。午前に宿泊先を出発し、正午前後に朝鮮半島北西部の京義線道路を通り軍事境界線を越えるようだ。 金氏は2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を主導したとされ、韓国の保守系政党を中心に来韓反対の声も上がったが、平昌冬季五輪閉会式に出席する高官代表団を率いて25日に韓国入りした。同日に平昌で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談し、五輪閉会式に出席。また、趙長官ら統一部の当局者と一緒に夕食を取りながら、平昌五輪を機に醸成された南北間の和解ムードを発展させていくことで一致した。   金氏は26日に宿泊先のホテルで韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)と昼食を共にした際、特に前提条件をつけることなく、「米国との対話の扉は開かれている」と述べたとされる。 高官代表団は金氏と祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長、随行員6人の計8人。同代表団の帰還により、平昌五輪のために来韓した北朝鮮関係者がすべて戻ることになる。前日には選手団や応援団の299人が帰還した。 一方、韓国と北朝鮮は27日に軍事境界線がある板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で、北朝鮮の平昌冬季パラリンピック(3月9~18日)参加に関する実務会談を開く。双方は先月、北朝鮮が国内パラリンピック委員会の代表団と選手団、芸術団、応援団、記者団ら約150人を派遣することで合意している。
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