新製品を説明するサムスン電子の高東真氏=25日、バルセロナ(聯合ニュース)
新製品を説明するサムスン電子の高東真氏=25日、バルセロナ(聯合ニュース)
【バルセロナ聯合ニュース】韓国のサムスン電子は25日(日本時間26日早朝)にスペイン・バルセロナで、新型のフラッグシップスマートフォン(スマホ)「ギャラクシーS9」と「ギャラクシーS9プラス」の発表イベントを開いた。同地で世界最大級のモバイル機器見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」が翌日開幕するのに合わせIT業界やメディアの関係者約5000人を招いて、上半期の主力製品を紹介した。 ギャラクシーS9シリーズは前モデルの「ギャラクシーS8」シリーズに比べ、カメラ性能が向上した。スマホ事業を主体とするサムスンのITモバイル(IM)部門トップの高東真(コ・ドンジン)社長は「ビジュアルでメッセージと感情を共有する世代に最適化したユーザーエクスペリエンスと、全ての瞬間が特別になる経験を提供する」と説明した。 カメラにはメモリーを内蔵したイメージセンサーを搭載し、毎秒960フレームを撮影できる「スーパースローモーション撮影」に対応した。肉眼では見逃してしまう瞬間をとらえることができる。スーパースローモーションによる短い動画撮影も可能だ。 暗所での撮影も改善された。レンズの絞りはF1.5とF2.4の2段階で、周りの環境に合わせ自動的に切り替えられる。 拡張現実(AR)技術も目を引く。ユーザーが自撮りした顔写真を基にアバターを生成する「AR Emoji」機能は、動く絵文字を作り、メッセージアプリでシェアすることができる。 S9にはシングルカメラ、S9プラスにはデュアルカメラが搭載された。 S9シリーズは人工知能(AI)により自ら学習するディープラーニング(深層学習)機能とマルチメディア性能を強化した最新プロセッサを搭載。マイクロSDは最大400ギガバイト(GB)。高い防水防塵機能を備え、LTEとWi―Fi(ワイファイ)に対応する。 前モデルのベゼル(縁)を最小化した「ベゼルレスデザイン」を引き継いでおり、S9は5.8インチ、S9プラスは6.2インチの有機ELディスプレーを搭載した。ベゼル上部の虹彩認証センサーは目立たなくした。 また、ギャラクシーシリーズでは初めてデュアルステレオスピーカーを搭載し、音響が進化した。 生体認証は虹彩認証と顔認証があり、直射日光の下では顔認証、暗い所では虹彩認証と自動的に切り替えられる。  カラーはミッドナイトブラック、チタニウムグレー、コーラルブルー、ライラックパープルの4色。 3月16日から米国、中国、欧州と順次発売する予定だ。 韓国では2月28日から予約を受け付け3月9日から開通。正式発売は3月16日を予定する。価格はS9の64GBモデルが95万7000ウォン(約9万5000円)、S9プラスは64GBが105万6000ウォン、256GBが115万5000ウォン前後になると予想される。
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