懲役20年の判決を受け退廷する崔順実被告=13日、ソウル(聯合ニュース)
懲役20年の判決を受け退廷する崔順実被告=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・朴槿恵(パク・クネ)前政権で起こった国政介入事件で、朴槿恵被告(収賄罪などで公判中)の長年の友人で職権乱用罪などに問われた崔順実(チェ・スンシル)被告(61)は14日、ソウル中央地裁が13日に言い渡した懲役20年(求刑25年)と罰金180億ウォン(約18億円)の判決を不服として控訴した。 崔被告と共に起訴され、懲役6年の判決を受けた元青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告も控訴状を提出した。 また、崔被告らへの贈賄罪に問われ、懲役2年6カ月(求刑4年)の判決を言い渡されたロッテグループ会長の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)被告も控訴する方針を示しており、国政介入事件を巡る裁判の舞台は地裁から高裁に移ることになった。 崔被告の弁護人を務める李ギョン在(イ・ギョンジェ)弁護士は「有罪とされた部分について法理上の誤解や事実誤認があり、控訴状を提出した」とし、「量刑が不当という理由も含まれる」と説明した。 李氏は前日、崔被告に対する判決について、「裁判所は検察が主張した疑惑により形成された心証から抜け出せずに判決を下した」と批判した。また朴被告との共謀関係を認めたことは受け入れがたく、量刑も死刑に近い厳しい判決だと指摘した。 崔被告は朴被告らと共謀し、50社以上の大企業に対し自らが事実上支配していた文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」に計774億ウォン(現在のレートで約77億円)を拠出するよう強要した職権乱用罪のほか、朴被告と共にサムスングループから約束分を含めて433億ウォンの賄賂を受け取った収賄罪など計18の罪に問われていた。
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