北朝鮮の過去の閲兵式(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮の過去の閲兵式(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は8日、正規軍創設を祝う朝鮮人民軍創建日(建軍節)を迎えた。今年は創設70年の節目。韓国軍当局は北朝鮮がこの日、大規模な閲兵式(軍事パレード)を平壌の金日成広場で実施する可能性が高いとみている。 北朝鮮は昨年末から閲兵式の準備を進めてきた。金日成広場では建軍節前日の7日まで、約1万3000人の兵力を含む5万人程度を動員して人文字を作る「カードセクション」やパレードを練習する様子が捉えられている。輸送機An2や戦闘機スホイ25による祝賀飛行(エアショー)も準備しているようだ。自走砲や戦車などの装備も広場近くの美林飛行場に配備されており、閲兵式に用いられると予想される。 大陸間弾道ミサイル(ICBM)級のミサイルや潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などを載せた移動式発射台は前日まで確認されていないが、急きょ登場する可能性もあるとされる。 北朝鮮が閲兵式を実施するとすれば例年通り午前10時からだが、韓国政府当局内では厳しい寒さのために午後2時ごろからとの見方が強い。ある政府当局筋は「北がこれまでの閲兵式のように朝鮮中央テレビで実況中継するかどうかも注目される」としながら、内部向け行事として行うという意味で中継をしないか、予想とは異なり戦略兵器の動員規模を縮小することもあり得ると話した。 北朝鮮は先月、「朝鮮人民革命軍を正規の革命武力に強化発展させた1948年2月8日を建軍節とする」と発表した。建軍節は77年まで2月8日だったが、78年からは金日成(キム・イルソン)主席が正規軍の母体となる抗日遊撃隊を組織したとされる日(32年4月25日)を記念して4月25日を建軍節として祝ってきた。 現在の金正恩(キム・ジョンウン)政権が発足すると、正規軍が実際に創設された2月8日を重視するようになり、今年正式に建軍節に定められた。 ただ、今年の2月8日は韓国を舞台にした平昌冬季五輪の開幕前日に当たり、北朝鮮が軍事力をアピールする閲兵式には国際社会から厳しい目が向けられている。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0