韓国に入る北朝鮮応援団の女性=7日、坡州(写真共同取材団=聯合ニュース)
韓国に入る北朝鮮応援団の女性=7日、坡州(写真共同取材団=聯合ニュース)
【都羅山、ソウル聯合ニュース】9日開幕の平昌冬季五輪で南北の選手に声援を送る北朝鮮の応援団229人が7日、陸路で韓国入りした。大半が20代とみられる若い女性で、6日に貨客船「万景峰92号」で韓国入りした北朝鮮芸術団(約140人)と同じ赤いコートを着用し、比較的明るい表情で報道陣の質問に「うれしいです」を連発した。 全員が平壌から来たのかとの質問には一部がうなずいた。北朝鮮当局は平壌の大学生などを中心に応援団を構成したとみられる。 応援団は北朝鮮選手の競技とアイスホッケー女子の南北合同チームの試合に加え、韓国の選手が出場する一部の競技も応援する予定だ。 北朝鮮の応援団が韓国で開かれる国際スポーツ大会のため訪れるのは4回目で、約12年半ぶり。北朝鮮は2002年のアジア大会(釜山)に288人、03年の夏季ユニバーシアード(大邱)に303人、05年のアジア陸上選手権(仁川)に124人の応援団を派遣した。20代前半から半ばの若い女性で構成された応援団は「わが民族同士」などと叫びながら独特のリズムに乗って選手にエールを送り、「美女応援団」として大きな注目を集めた。 05年のアジア陸上選手権では後に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の夫人となる李雪主(リ・ソルジュ)氏が応援団の一員として加わっていたことが後から判明した。 騒動が起きたこともある。03年のユニバーシアードの際には、応援を終えて宿泊先に戻ろうとしていた応援団が、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の写真付き歓迎プラカードが雨の中に放置されていると涙を流して抗議した。 ただ、平昌五輪で北朝鮮応援団が以前のように大きな話題を集めるかどうかは未知数だ。大規模芸術団がともに韓国を訪れ関心が分散している上、夏季大会に比べ北朝鮮選手の出場競技は少ない。また、北朝鮮が核・ミサイル挑発を繰り返し、北朝鮮に対する世論も過去に比べはるかに厳しくなっている。
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