昨年本格稼動した京畿道・平沢の半導体工場(サムスン電子提供)=(聯合ニュース)
昨年本格稼動した京畿道・平沢の半導体工場(サムスン電子提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が31日に発表した2017年通期の連結決算(確報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は前年比83.5%増の53兆6500億ウォン(約5兆4400億円)だった。売上高は18.7%増の239兆5800億ウォン。いずれも過去最高だった。 好業績をけん引したのは半導体だ。年間営業利益の約3分の2(65.6%)に当たる35兆2000億ウォンを半導体で稼ぎ出した。半導体にディスプレーを合わせたデバイスソリューション(DS)部門の営業利益は40兆6000億ウォンで、利益全体の約4分の3(75.7%)を占める。第4次産業革命に伴う世界IT(情報技術)大手のデータセンター開設、ビッグデータ利用の広がり、スマートフォン(スマホ)の普及などで半導体メモリー需要が爆発的に伸び、半導体市場がスーパーサイクル(長期の需要増)に入ったため。サムスン電子は代表的な半導体のDRAMとNAND型フラッシュメモリーで世界シェア首位に立つ。 17年通期の半導体事業の営業利益率(売上高に営業利益が占める割合)は47.4%で、製造業としては異例の高さとなった。また、17年10~12月期の半導体事業は営業利益が10兆9000億ウォン、売上高が21兆1100億ウォンでともに過去最高を更新した。 ディスプレー事業では17年10~12月期に営業利益1兆4100億ウォン、売上高11兆1800億ウォンを計上した。米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)X(テン)」にフレキシブル有機ELパネルが採用され、同パネル市場を独占するサムスンディスプレーが恩恵を受けた。 一方、スマホ事業を主体とするITモバイル(IM)部門の17年10~12月期の業績は営業利益が2兆4200億ウォン、売上高が25兆4700億ウォンだった。「ギャラクシーノート8」など旗艦機種の販売は伸びたものの、マーケティングコストの増加で利益は前期比で減少したとサムスン電子は説明している。 テレビなどの消費者家電(CE)部門は同期に営業利益5100億ウォン、売上高12兆7200億ウォンを計上した。同社は、高価格帯・超大型のテレビ市場で圧倒的な市場シェアを握り、生活家電も欧米など先進国市場の需要増で業績が伸びたと説明している。
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