06年のトリノ五輪で合同入場行進を行う南北選手団(資料写真)=(聯合ニュース)
06年のトリノ五輪で合同入場行進を行う南北選手団(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国文化体育観光部は19日、北朝鮮の平昌冬季五輪参加を契機に、今後も南北文化交流を再開、拡大していく方針を示した。 同部はこの日「外交・安全保障状況と南北関係の改善」をテーマに、外交部、国防部、統一部、国家報勲処と合同で業務報告を行った。 文化体育観光部はこの席で、南北合同文化行事の開催などによって平昌冬季五輪の開催成功を支援する予定だと明らかにした。 韓国と北朝鮮は南北軍事境界線がある板門店で17日に開かれた実務会談で、韓国の提案により五輪開幕直前に前夜祭形式で北朝鮮・金剛山での合同文化行事を行うことで合意した。 文化体育観光部の関係者は、合同文化行事の内容に関して「開催するという原則のみ合意した」とし、「実務的な準備は行っている」と述べた。 同部は南北文化交流の再開により、スポーツ分野では2018年のジャカルタ・アジア大会や19年の冬季・夏季ユニバーシアードなどの国際総合競技大会でも合同入場行進と合同応援を推進するほか、韓国内の大会に北朝鮮チームを招待して種目別の交流を拡大する計画だ。 ただ、文化体育観光部の関係者は「アジア大会などの合同入場と合同応援は推進するという方向性があるのみだ」として具体化したものではないと説明した。 文化芸術分野でも、キョレマル(民族語)大辞典の共同編さん事業、北朝鮮・開城にある高麗時代の王宮遺跡「満月台」の南北共同発掘調査事業、朝鮮民族の記録遺産共同展示事業などの南北交流を続ける方針だ。 このほか、昨年6月に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が初めて提案した2030年サッカーワールドカップ(W杯)の韓国、北朝鮮、中国、日本の北東アジア4カ国共同開催を推進し、韓中日の五輪組織委員会間の知識・人的交流、行事・文化交流なども強化する予定だ。 また、文化体育観光部は北朝鮮の平昌冬季五輪参加に関し「国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)、国際競技連盟(IF)などと積極的に協議する」とした上で、「対北制裁に関する事案は、国連など国際社会と十分に協議する」と明らかにした。
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