スマホ向けフレキシブル有機ELディスプレーのイメージ=(聯合ニュース)
スマホ向けフレキシブル有機ELディスプレーのイメージ=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】近ごろのハイエンドスマートフォン(スマホ)の新製品で曲がるディスプレーの採用が増え、フレキシブル有機ELパネル市場が急成長を遂げる中、同市場を独占する韓国・サムスンディスプレーの独走が当面続くと見込まれる。 業界関係者は25日、英調査会社IHSマークイットの集計で7~9月期の中小型フレキシブル有機ELパネルの世界売上高は30億4692万ドル(約3450億円)だったと伝えた。2016年1~3月期の4億9581万ドルから17年1~3月期に11億1137万ドル、4~6月期に20億6050万ドルと急増し、7~9月期には初めて30億ドルを超えた。 7~9月期はサムスン電子「ギャラクシーノート8」や米アップル「iPhone(アイフォーン)X(テン)」などのハイエンドスマホが発売され、フレキシブル有機EL市場が急速に拡大した。業界関係者はフレキシブル有機ELがハイエンドスマホに必須の部品として今後も成長すると見込む。 メーカー別のシェアをみると、サムスンディスプレーが96.5%と市場を独占している。次いで韓国のLGディスプレーが3.3%。 フレキシブル有機ELパネルの価格は既存の有機ELパネルの3倍、液晶パネルの6倍以上で、収益性が高い。現在、供給が需要に追い付いておらず、中国メーカーなどが投資を拡大している。 一方、サムスンディスプレーは昨年の設備投資9兆8000億ウォン(約1兆円)、今年の14兆1000億ウォンのほとんどをフレキシブル有機ELに投じており、勢力図は当分変わらないと予想される。 韓国・KTB投資証券のアナリスト、キム・ヤンジェ氏は最近の報告書で、「有機ELの技術的な特性上、海外の後発メーカーが韓国企業と同等に競争するには少なくとも3~5年はかかるだろう」と指摘した。
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