10月の仁川国際空港。海外旅行に出掛ける人たちで混み合った(資料写真)=(聯合ニュース)
10月の仁川国際空港。海外旅行に出掛ける人たちで混み合った(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が5日発表した国際収支(速報値)によると、10月の経常収支は57億2000万ドル(約6434億円)の黒字だった。2012年3月から68カ月連続の黒字だが、黒字幅は前月(122億9000万ドル)に比べ大幅に縮小した。 韓国銀行は「旅行収支の悪化でサービス収支の赤字が過去最大となり、営業日数が昨年の22.5日から今年は18日に減ったことで輸出増加の勢いが鈍化し商品収支(貿易収支に相当)の黒字幅が縮小した」と説明した。 世界貿易の回復、半導体市場好調の影響で商品収支は86億ドルの黒字を記録した。輸出が444億3000万ドルで、前年同月比で12カ月連続増加した。輸入は358億3000万ドルだった。 サービス収支は35億3000万ドルの赤字を計上した。赤字額は月間ベースで過去最大となった。米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題の影響で訪韓外国人が減少した一方、秋夕(中秋節、今年は10月4日)の連休が最長10日と長かったことから海外に出掛けた韓国人旅行客が増え、旅行収支の赤字幅が拡大したことが響いた。旅行収支は16億7000万ドルの赤字だった。 10月の出国者数は223万2000人で前年同月比19.6%増加したが、入国者数は116万6000人で同26.6%減少した。特に、中国人入国者数は34万5000人で同49.3%減った。 給与・賃金と、投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支は11億7000万ドルの黒字だった。
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