11月16日、逮捕の可否を決める令状審査を受けるため、ソウル中央地裁に入る李氏=(聯合ニュース)
11月16日、逮捕の可否を決める令状審査を受けるため、ソウル中央地裁に入る李氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前政権時代に情報機関・国家情報院(国情院)が朴氏側に裏金を上納していた事件で、ソウル中央地裁は5日、当時国情院長だった李丙ギ(イ・ビョンギ)氏=元駐日大使=と南在俊(ナム・ジェジュン)氏を特定犯罪加重処罰法上の国庫損失や贈賄などの罪で起訴した。 李氏は国情院長の特殊活動費から8億ウォン(約8300万円)、南氏は6億ウォンを朴氏に賄賂として提供し、国庫に損失を与えた罪に問われている。 検察は起訴理由について、「国情院長任命への見返り、今後の任期や人事、予算編成など職務遂行、国情院の懸案と関連して便宜を図ってもらうことを期待した」と説明した。 李氏は2014年7月から15年2月まで、月1億ウォンを現金で朴氏の側近だった当時の青瓦台(大統領府)国政広報秘書官のアン・ボングン氏に渡すよう国情院幹部に指示。アン氏は受け取った現金を当時の李在晩(イ・ジェマン)総務秘書官(いずれも収賄などの罪で起訴済み)に渡し、イ氏は現金を朴氏に伝達したか、金庫などに保管して管理していたという。 また、李氏を巡っては、経済副首相兼企画財政部長官だった最大野党「自由韓国党」の崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)国会議員に1億ウォン、政務首席秘書官だった趙允旋(チョ・ユンソン)氏らに月500万ウォンを渡した容疑についても捜査が進められている。 現金の使途についても捜査が続けられいている。検察は朴氏の友人で「影の実力者」と呼ばれていた崔順実(チェ・スンシル)氏(国政介入事件で公判中)を6日に出頭させ、現金の使途を調べる方針だ。
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