10月31日、平昌五輪の成功を願うセレモニーを行う文在寅(ムン・ジェイン)大統領(中央)=(聯合ニュース)
10月31日、平昌五輪の成功を願うセレモニーを行う文在寅(ムン・ジェイン)大統領(中央)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の関係者は23日、来年2~3月の平昌冬季五輪・パラリンピックの期間中、定例の韓米合同軍事演習を中断する方向で検討していることを明らかにした。聯合ニュースの取材に答えた。韓米軍は毎年春に朝鮮半島有事に備えた合同軍事演習「キー・リゾルブ」と合同野外機動訓練「フォールイーグル」を実施している。 政府のこうした姿勢は、国連総会が先ごろ採択した、平昌五輪・パラリンピック期間中の敵対行為の自制を加盟国に求める決議を順守するためとみられる。 停戦決議は開催国の韓国主導で草案が作成され、議場の総意として無投票で採択された。北朝鮮を含む全ての国連加盟国が平昌五輪を平和的に開催することで一致しただけに、韓国も五輪中の韓米軍事演習を中断し、「平和の五輪」実現への意志を示すべきというのが政府の考えのようだ。米国側もこれに同意すれば、キー・リゾルブとフォールイーグルの期間が調整される可能性もある。 五輪期間中の軍事演習中断は、北朝鮮が米国から「テロ支援国家」に再指定されたことに反発し、2カ月以上控えていた軍事的挑発を再び強行する恐れが大きい現状で、朝鮮半島情勢の緊迫化を防ぐ切り札になるともみられている。また、韓米がこうした融和的姿勢を示し、軍事的緊張を和らげることは、北朝鮮の平昌五輪参加を促す効果もありそうだ。 結局のところ、軍事演習の中断の有無は北朝鮮が軍事的挑発をこのまま自制し続けるかどうか、そして韓国政府が米国をどれだけ説得できるかにかかっているとみられている。 平昌冬季五輪は2018年2月9~25日、平昌冬季パラリンピックは3月9~18日に北東部の江原道・平昌などで開催される。
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