魯圭悳報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
魯圭悳報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米トランプ政権が20日(米東部時間)、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を約9年ぶりに「テロ支援国家」に再指定した中、韓国政府は今年2月にマレーシアの空港で起きた金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件を北朝鮮のテロ行為と規定した。 韓国外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官は21日の定例会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である正男氏がマレーシアで猛毒の神経剤VXを使って殺害された事件をテロとみるかどうかを問われ、「北の明白なテロ行為とみている」と答えた。 魯氏は今月14日の会見で同様の質問を受けた際には、正男氏の事件がテロ支援国家の指定要件に該当するかどうかについてはさらに見守る必要があるとして、テロかどうか明言していなかった。ティラーソン米国務長官は20日の記者会見で、テロ支援国家再指定の理由として正男氏の殺害で化学兵器が使用されたことを挙げた。 魯氏はまた、韓国で来年開催される平昌冬季五輪に北朝鮮を招き対話を模索するという政府の構想が北朝鮮のテロ支援国家指定の影響を受けるかどうかを問われると、「政府は今回の措置が強力な制裁と圧力によって北を対話に導き、北の核問題を平和的に解決するという方向に寄与することを期待している」とし、「こうした観点から平昌冬季五輪とは特別な関係はないと考えている」と述べた。
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