インタビューを受けるガルーチ元米国務次官補=19日、ソウル(聯合ニュース)
インタビューを受けるガルーチ元米国務次官補=19日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の核問題をめぐり、1994年に締結された「米朝枠組み合意」の交渉で米国側首席代表を務めたロバート・ガルーチ元米国務次官補は19日、ソウル市内のホテルで聯合ニュースのインタビューに応じ、北朝鮮との対話について「北朝鮮と韓米政府の高官が前提条件なしに会って交渉しなければならない」との考えを示した。また「交渉する間、核実験や合同演習を双方がそれぞれ中断することができるだろう」と述べた。 対北朝鮮制裁については、「それ自体を目的にするのではなく、北朝鮮を対話の場に引き出すための道具にしなければならない」と指摘し、「交渉に真実性があるのか北朝鮮が理解するためにも交渉は必要だ」と強調した。  韓国と米国が国際社会において北朝鮮を外交的に孤立させる政策を推進していることについて、「その政策により、われわれが願う結果がもたらされるとは思わない」とし、「北朝鮮政権に痛みを与えることはできても、ゲームを終わらせることはできないだろう」との考えを示した。 トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼んで非難するなど、米朝間で非難の応酬が激しくなっていることについては、「互いに言葉で威嚇して『ロケットマン』などと呼ぶ行為は状況にとって役に立たない。緊張を減らすことはできない」とし、「挑発する言葉にさらに挑発する言葉で応じるのは止める必要がある」と強調した。  ガルーチ氏は昨年10月にもマレーシアで北朝鮮外務省の韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官らと接触している。
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