現代自動車と起亜自動車の本社(資料写真)=(聯合ニュース)
現代自動車と起亜自動車の本社(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車と子会社の起亜自動車が米国と中国での不振から抜け出せずにいる。 米市場シェアは2009年以来の低水準となった。米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反発する中国では9月の販売台数の減少幅が縮小したものの回復を確信するのは難しい状況だ。◇1~9月の米国販売が10%以上減少 現代と起亜の9月の米国での販売台数(現代の高級車ブランド「ジェネシス」を含む)は合計10万9475台で、前年同月(11万5830台)に比べ5.5%減少した。現代が5万7007台で同14.4%減少した。起亜は6.6%増の5万2468台だった。 1~9月の累計販売台数(96万9670台)も前年同期比10.2%減少した。減少率は現代が12.9%、起亜が6.9%に上る。 販売不振により両社の米市場シェアも下がり続けている。1~9月の販売シェアは7.5%で前年同期より0.7ポイント落ち込んだ。2009年(7%)以来の低水準。 米市場でのシェアの順位は前年と同じく7位だが、6位の日産自動車と三菱自動車(9.9%)との差は2.4ポイントで前年の約2倍となった。 現代・起亜の関係者は販売不振の原因について「米国販売モデルの相当数が発売後かなり時間が経っている。現代は今年発売した新車がない」と説明した。フリート販売(レンタカー会社などに買い戻し条件付きで販売)を減らす戦略も影響を与えたという。 しかし業界では、THAADをめぐる対立と無関係な米国市場でも販売台数が減少したのは両社の競争力自体に問題があるとの見方もある。◇中国市場でも依然苦戦 両社にとって最大の海外市場である中国でも依然苦戦が続いている。 両社の9月の中国での販売台数は12万5043台で前年同月比21.5%減少した。減少率は8月(前年同月比39%減)や上半期(前年同期比52.3%減)に比べ大幅に縮小したが、1~9月の累計販売台数は前年同期比41.6%減の70万2017台にとどまった。
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