【世宗聯合ニュース】韓国の政府系シンクタンク、韓国開発研究院(KDI)は12日発表した「経済動向10月号」で、韓国経済について「輸出と製造業を中心に改善傾向を維持しているが内需の回復ペースは依然遅れている」との見方を示した。 輸出好調を追い風に製造業の生産は増加傾向にある。8月の全産業の生産は前年同月比2.6%増加し、前月の伸び(2.0%)を上回った。サービス業生産の増加率は2.1%と緩やかな増加基調を維持しており、鉱工業生産の増加率は前月のマイナス0.2%から2.7%の増加に転じた。 9月の輸出額は前年同月比35.0%増え、増加率は前月(17.3%)に比べ大幅に上昇した。操業日数が3日増えた効果もあったが、1日平均の輸出額が19.4%増と好調だった。 しかし、消費は減速している。8月の小売販売額は前年同月比0.8%増と、増加率が前月(3.5%)に比べ縮小した。経済状況に対する消費者の心理を総合的に示す消費者心理指数(9月)は107.7で基準値(100)を上回ったが、前月に比べると2.2ポイント下落し、消費鈍化の懸念が高まった。 内需面では設備投資の好調が他部門の不振を補う形となった。8月の設備投資は1年前に比べ13.2%増加した。KDIは半導体部門を中心に設備投資の増加が続くとの見通しを示した。
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