金正男氏、顔から致死量1.4倍のVX検出(提供:news1)
金正男氏、顔から致死量1.4倍のVX検出(提供:news1)
ことし2月、マレーシア空港で殺害された北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キム・ジョンナム)氏の遺体から致死量の1.4倍に該当する猛毒性の神経作用剤VXが検出された。

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 10日(現地時間)AP通信などはこの日、マレーシアの化学兵器分析センター研究員を引用して、金正男氏の遺体で特に顔でのみ致死量の1.4倍に該当する神経作用剤VXが検出されたと明らかにした。

 金正男氏の顔からは0.2mg/kgのVX成分が検出されたが、通常0.142mg/kgだけでも死亡率が50%に達するとわかった。また遺体の目からは0.03mg/kgのVX成分が発見されたが、皮膚より目を通じた毒性吸収率がはるかに速いことを勘案すれば、少ない数値ではないものとみられる。

 また、金正男氏の遺体だけでなく彼が事件当時に着ていたジャケットやカバンなどのサンプルからもVXが少量発見されたことがわかった。研究員はVXが検出された金正男氏の服など個人用品12点をことし3月、北朝鮮側に渡したとこの日、明らかにした。

 先立って、金正男氏を殺害した被告人側は彼の死因がVX中毒と断定できないと主張していたが、研究所の今回の発表をはじめ複数の証拠物は相反する可能性を示している。


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