北朝鮮でガソリンが値上がりしている(イメージ)=(聯合ニュース)
北朝鮮でガソリンが値上がりしている(イメージ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は26日、国連安全保障理事会が北朝鮮への原油・石油製品の輸出に上限を設ける制裁決議を採択したことが影響し、北朝鮮でガソリン価格が上昇傾向にあると伝えた。ガソリン価格は1キロ当たり北朝鮮ウォンで6000ウォン台半ばだった年初に比べ3倍に跳ね上がったと把握しているという。 北朝鮮による6回目の核実験を受け、安保理は今月11日、北朝鮮への石油関連製品の輸出を3割減らし、北朝鮮からの繊維製品の輸入を禁じることなどを盛り込んだ制裁決議を採択した。8月初めにも、北朝鮮の主要鉱物や水産物の輸出を全面禁止する制裁決議を採択している。 この当局者は、ガソリンの値上がりが平壌に限ったこととは言えないとし、平壌では給油券を購入して給油する方法もあるため、価格の測定が難しい面もあると説明した。海外メディアが撮影した最近の平壌の写真では、ガソリンスタンドの前に車が列をなしている様子は見当たらなかったとしている。 当局者は、繊維輸出(2016年は7億5000万ドル、約840億円)の禁止と既存の制裁措置などを踏まえると、昨年基準で北朝鮮の輸出総額(28億2000万ドル)の9割が減少するとの試算を伝えた。制裁が強まる中、「北は住民に自力更生と耐え忍ぶことを呼び掛け、結束を図っている」と指摘した。 北朝鮮と中ロの関係について、当局者は「中国との関係冷え込みが続く中、ロシアとは一定部分、関係を維持しているとみている」と伝えた。また、北朝鮮は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の名指し非難は控える一方、韓国政府が北朝鮮制裁に加わっていることをとがめ、非難をやや強めていると説明した。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0