定例会見を行う白報道官=22日、ソウル(聯合ニュース)
定例会見を行う白報道官=22日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領の国連総会での一般討論演説に反発し「超強硬な対応措置の断行を慎重に考慮する」との声明を発表したことに対し、韓国統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は22日の定例会見で、「北はこれ以上他国と敵対して自ら孤立と没落を招く無謀な挑発をやめ、核問題の平和的解決のために非核化への対話の場に出てくるという選択をすべきだ」との見解を示した。 白氏は「北の最高指導者としての声明は初めてと認識している」としながら、北朝鮮が声明を通じまたも挑発に言及したと指摘。その上で、「昨日、(韓国の文在寅)大統領が国連演説でも述べたように、北の核問題を巡る状況を安定的に管理することが大変重要だ」と強調した。 北朝鮮が挑発を強行する場合、韓国政府が決定した北朝鮮への人道支援の実施時期に影響があるかとの質問には「人道的支援を政治的な状況と切り離して推進するという政府の立場には変わりがない」と答えた。ただ、「支援時期は(要請した側の)国際機関との協議など全般的な状況を考慮し決定する」と述べた。 統一部は前日、800万ドル(約9億円)相当の人道支援の決定を発表した際、実施時期に関して「南北間の状況など全般的な状況を総合的に考慮しながら推進することにした」と説明した。しかし、白氏はこの日、「南北関係の状況」とははっきり言わなかった。「全般的な状況」には、北朝鮮が挑発に踏み切るかどうかも含まれているとみられる。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0