演説する文大統領=20日、ニューヨーク(聯合ニュース)
演説する文大統領=20日、ニューヨーク(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】国連総会に出席するため米ニューヨークを訪れている韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日夜(米東部時間)、メトロポリタン美術館で開かれた「平和五輪のためのメトロポリタン平昌の夕べ」の演説で、「韓国と平昌は、困難だが価値ある挑戦を始めようとしている。それは北も参加する平和五輪を実現させることだ」と来年2月の平昌冬季五輪について強い思いを語った。 この催しは韓国で開催される平昌五輪・パラリンピックをPRするイベント。文大統領は同五輪の広報大使でもある。 文大統領は「(朝鮮半島で)緊張が高まっているが、だからこそ平和が必要だ」と訴えた。南北はこれまでもスポーツを通じた交流経験があるとしながら、「南北がともにするならば、世界に和解と平和のメッセージを伝える良い機会になるだろう」と述べた。 文大統領はそのために「国際オリンピック委員会(IOC)と共に、忍耐をもって最後まで努力する」と表明。たやすい道ではないが韓国が進むべき道だとして、世界の関心と声援を呼び掛けた。 また、平昌五輪の準備は完璧に進んでいるとし、「安全も心配しないでほしい。韓国はテロに関し最も安全な国の一つだ」と強調した。安全や運営などあらゆる面で「最も模範的な五輪になるだろう」と自信を示したほか、最先端の情報通信技術(ICT)を体験できると述べた。さらに、すべての競技場は30分以内で移動できる距離にあり、海外からの訪問客は仁川空港とソウルからそれぞれ1時間台で平昌に行くことができると説明した。 文大統領は冬季スポーツになじみのない国・地域の青少年を平昌に招く韓国の取り組み「ドリームプログラム」を紹介した上で、「この大切なプログラムが平昌の遺産として残り、冬季五輪の伝統になれば」と語った。
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