【ソウル聯合ニュース】米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題で関係が冷え込んでいる韓国と中国の陸軍の代表が20日会談し、安全保障を巡る懸案について協議した。韓国軍関係者が同日明らかにした。 韓国軍関係者によると、アジア・太平洋域内諸国の陸軍トップらが一堂に会する「太平洋地域陸軍参謀総長等会議および陸軍管理セミナー(PACC&PAMS)」が行われているソウル市内のホテルで同日午前、金勇佑(キム・ヨンウ)陸軍参謀総長が中国人民解放軍の尤海濤・陸軍副司令員と約30分にわたり会談した。 昨年7月に韓国政府がTHAADの在韓米軍への配備を決定してから韓中両国の軍の代表が公式に会談したのは今回が初めて。 会談ではTHAAD問題に対する両国のこれまでの立場を再び確認したことが分かった。中国はTHAADの在韓米軍への配備が地域の緊張を高める行為だと反発し、韓国は北朝鮮の核・ミサイルによる脅威に備えるための避けられない措置という立場だ。 軍関係者は「今回の会談は非公開で行われたため、内容は公開できない」とし、敏感な問題を扱うことより、会談が行われたこと自体に意味があると説明した。 PACCはアジア太平洋諸国の陸軍トップが安全保障課題について話し合い、交流を深める会議で、1999年から2年ごとに開催されている。今回は「非伝統的な安全保障脅威に対する地上軍の共同対応」をテーマに18日に開幕し、韓国、日本、米国など29カ国・地域の陸軍幹部ら約250人が出席した。21日に閉幕する。
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