国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事から賞を受け取る文大統領(左)=19日、ニューヨーク(聯合ニュース)
国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事から賞を受け取る文大統領(左)=19日、ニューヨーク(聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】国際協力・紛争解決分野の研究を行う米シンクタンク、アトランティック・カウンシル主催の「2017年グローバル市民賞」の授賞式が19日(現地時間)、米ニューヨークで開かれ、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領らが同賞を受賞した。 文大統領はあいさつで、昨年末、親友による国政介入事件や数々の疑惑を招いた朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)を罷免に追い込んだ「ろうそく集会」を取り上げ、「この賞を、昨冬ろうそくを手に寒い広場に集まった国民にささげたい」として、「韓国国民は『ろうそく革命』で世界の民主主義の歴史に希望を与えた」と語った。 同賞は世界の市民意識の具現や民主主義の発展などに寄与した人物に授与しているもので、ケリー前米国務長官や安倍晋三首相らも受賞している。  文大統領は自身を「ろうそく革命で誕生した大統領」と紹介。「韓国の民主主義は国民主権の完全な実現に向けて進展している」として、「韓国国民はろうそく革命を通じ、国民を裏切った大統領を罷免した」と説明。「最も平和的かつ美しい方法で危機にひんした民主主義を救った」と強調した。 また、「ろうそく革命は数カ月にわたり、延べ1700万人が参加した大規模な市民行動だったが、平和的で文化的に行われた」として、「平和の力を見せ、民主主義の危機に希望をともした『ろうそく市民』はノーベル平和賞の資格がある」と述べた。文大統領は大統領選の際、集会に参加した「ろうそく市民」をノーベル平和賞に推薦する意向を示していた。 文大統領は「この賞には世界平和のため、朝鮮半島の平和を実現するようにという応援もこめられていると思う」として、「朝鮮半島の平和を成し遂げ、韓国が実現した平和の歴史について語る時が必ず来ると思う」と強調した。
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