NSC全体会議で発言する文在寅大統領(大統領府提供)=15日、ソウル(聯合ニュース)
NSC全体会議で発言する文在寅大統領(大統領府提供)=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、北朝鮮によるこの日朝の弾道ミサイル発射を受けて青瓦台(大統領府)で国家安全保障会議(NSC)全体会議を開き、「北による追加挑発の可能性が高い」とした上で、北朝鮮による6回目の核実験を受け国連安全保障理事会が先ごろ採択した北朝鮮制裁決議が徹底して履行されるよう「あらゆる力量を集中させるように」と指示した。青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官が伝えた。 文大統領は、北朝鮮が核とミサイルを放棄するよう国際社会と連携してあらゆる外交手段を講じるとともに、揺るぎない韓米連合防衛態勢を土台に増大する北朝鮮の核・ミサイル脅威への実効性ある対応策を講じることも指示した。 また、北朝鮮が先ごろ言及した電磁パルス(EMP)攻撃や生物・化学兵器の使用など、新たな形の脅威に対しても綿密に分析し、備えるよう注文した。EMP攻撃は核爆弾を空で爆発させて大気中に電磁波を発生させ、情報・通信機器の機能に障害を起こすもの。 青瓦台によると、北朝鮮のミサイル発射準備に関する動きは前日14日の午前に文大統領に報告され、文大統領は北朝鮮がミサイルを発射した場合の軍事的対応を前もって承認していたという。これに基づき、韓国軍は15日午前、北朝鮮がミサイルを発射するとすぐさま弾道ミサイル「玄武2」を東海上に発射し、北朝鮮の挑発に即座に対応できる態勢が整っていることを示した。
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