首脳会談を行った文大統領(右)と安倍首相=7日、ウラジオストク(聯合ニュース)
首脳会談を行った文大統領(右)と安倍首相=7日、ウラジオストク(聯合ニュース)
◇石油禁輸など強力な北朝鮮制裁決議を 韓日首脳が一致 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相が7日午前、訪問先のロシア・ウラジオストクで会談し、北朝鮮への石油輸出禁止など今以上に強力な北朝鮮制裁を盛り込んだ決議が国連安全保障理事会で採択されるよう協力することで一致した。韓国青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が伝えた。北朝鮮への石油禁輸に向け、中国とロシアからの制裁同意の取り付けへ働きかけを強める。両首脳は、北朝鮮の核実験とミサイル発射に国際社会の非難と圧力が高まる状況において、対話よりは制裁と圧力を最大限強化していくことを申し合わせた。◇文大統領が「新北方政策」提示 ロシアで極東開発の重要性強調 文在寅大統領は7日、ロシア極東ウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムの基調演説で、「北東アジアの国が協力し、極東開発を成功させることは北核問題を解決するもう一つの根源的な解決策になると思う。核なしでも平和的に繁栄できる道であることを分かるようになる」と述べ、北東アジアを含むユーラシア地域の国々との経済協力に向けた韓国の「新北方政策」を提示した。文大統領は極東地域開発を目標とするプーチン大統領の新東方政策ともつながっているとし、新北方政策と新東方政策の接点が極東だと説明。ロシアが推進する極東開発の最適なパートナーは韓国で、韓国が推進する新北方政策もロシアとの協力を前提としていると話した。◇THAAD発射台4基の配備地搬入が完了 本格運用へ 韓国国防部と在韓米軍は7日、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の残る発射台4基と工事用装備・資材などを配備地である南部の慶尚北道・星州に運び込んだ。4月末に配備された発射台2基とあわせて6基がそろい、本格運用が始まることになる。◇集会・デモ実施を届出制に 放水車使用も禁止 韓国警察庁は7日、外部の専門家による警察改革委員会が発表した集会・デモの自由保障のための勧告案と詳細な指針を盛り込んだ意見を受け入れ、届け出制の集会・デモが事実上許可制になっている慣行を改善することを決めた。2015年11月に政府の労働政策などに抗議する大規模デモに参加した市民が警察が使用した放水銃に当たって死亡した事故などを受け、集会・デモの開催場所での放水車の使用も禁止される。◇米国の対韓FTA破棄 当面見送りか 米国による韓米自由貿易協定(FTA)破棄問題がこのところ沈静化の兆しを見せている。トランプ米大統領が韓米FTAの破棄を検討しているとされる問題について、米通商専門誌インサイドUSトレードは6日(現地時間)、ホワイトハウスが米議会に当分の間、韓米FTA破棄に関する議論を行わないとの立場を伝えたと報じた。◇文大統領支持率が70%割り込む 初めて 韓国世論調査会社のリアルメーターが7日発表した文在寅大統領の支持率は、前週より4.1ポイント下落した69.0%と集計された。支持率が70%を割り込んだのは、5月の就任以来初めて。政党支持率は各党がそろって小幅下落し、無党派層が多くなった。調査は4~6日、全国の成人男女1528人を対象に実施された。◇第3野党の代表が辞任 金品授受疑惑で 第3野党で保守系の「正しい政党」の李恵薫(イ・ヘフン)代表は7日、自身を巡る金品授受疑惑の責任を取って党代表を辞任した。李氏は女性企業家から現金やブランド品のバッグなど計6000万ウォン(約580万円)相当の金品を受け取ったとされ、ソウル中央地検が捜査している。◇韓国軍が黄海北部の島で実戦的防衛訓練 北の奇襲に備え 韓国海兵隊司令部が7日、西北島しょ防衛司令部の主導で、北朝鮮に近い黄海の白ニョン島で5日から7日まで防衛訓練を実施していると発表した。北朝鮮の特殊部隊が先月末に白ニョン島と延坪島の奇襲・占領訓練を実施したことに対抗する訓練。白ニョン島と延坪島は韓国軍の首都圏防衛の要衝で、北朝鮮は常に挑発の機会をうかがっている。
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