先月11日の地裁判決後、記者会見する原告ら=(聯合ニュース)
先月11日の地裁判決後、記者会見する原告ら=(聯合ニュース)
【光州聯合ニュース】日本による植民地時代に徴用され、三菱重工業の軍需工場で働かされた元女子勤労挺身(ていしん)隊の韓国人女性と遺族が同社を相手取り起こした2件の損害賠償請求訴訟で、三菱重工が賠償を命じた韓国・光州地裁判決を不服として控訴したことが5日、分かった。 韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」によると、三菱重工は先ごろ、代理人を通じ控訴状を提出した。 徴用被害者3人と遺族の計4人が三菱重工に損害賠償を求めていた裁判で、光州地裁は先月11日、賠償を命じる判決を言い渡した。 同地裁は、強制徴用された後に死亡したオ・ギルエさんの弟に1億5000万ウォン(約1400万円)、被害者のキム・ジェリムさんに1億2000万ウォン、同じく被害者のヤン・ヨンスさんとシム・ソンエさんにそれぞれ1億ウォンを支払うよう、三菱重工に命じた。 これに先立ち、先月8日には被害者のキム・ヨンオクさんと故チェ・ジョンレさんの遺族が三菱重工に損害賠償を求めて起こした訴訟の判決公判が同地裁であった。 判決では、強制徴用による被害を認定。三菱側に対し、キムさんに1億2000万ウォン、チェさんの遺族に約325万ウォンを支払うよう命じた。 徴用被害者や遺族が同団体の支援を受けた三菱重工関連の訴訟は3件。別の徴用被害者ら5人が起こした訴訟は原告側が一審、二審とも勝訴したが、三菱側が上告したため大法院(最高裁)の判決を待っている。
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