IOC調整委員会に出席したキム・ヨナさん=29日、平昌(聯合ニュース)
IOC調整委員会に出席したキム・ヨナさん=29日、平昌(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で来年開催される2018年平昌冬季五輪の開幕まで5カ月余りとなり、各界の五輪広報大使が広報活動に力を入れている。 2010年バンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、キム・ヨナさんは、近ごろさまざまなイベントに出席し、平昌五輪への関心と応援を呼びかけるのに余念がない。 バンクーバー五輪で当時の歴代最高点の228.56点で金メダルを獲得したキムさんは、韓国でフィギュアスケートを事実上「開拓」したアスリートであり、平昌五輪招致の立役者ともなった。11年7月に南アフリカ・ダーバンで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会でプレゼンテーションを行い、流ちょうなスピーチで平昌の五輪開催地決定に大きく貢献した。 現役引退後の14年11月には平昌五輪の広報大使に任命され、関心を訴えてきた。キムさんは今月29日、五輪の準備状況を最終点検する第9回IOC調整委員会にも出席し、「十分準備したので、開催が成功すると信じてさらに関心を持ってもらえるよう最善を尽くす」と述べた。 平昌五輪開催に向け、キムさんのほかにも国内外のトップクラスの人材が広報大使としてPRの先頭に立っている。  スポーツ界を代表する選手としてサッカー元韓国代表主将の朴智星(パク・チソン)さんも活動中だ。4日に行われた広報大使委嘱式で、「サッカーでパワフルな逆襲で得点を狙うように、まだ盛り上がりが不足している平昌五輪の広報にも逆襲の戦術が必要なようだ」と並々ならぬ覚悟を明かした朴さんは、五輪会場となる平昌のアルペンシアスキージャンプ台などを訪れて施設を見学した。 平昌五輪に出場する現役スポーツ選手らも、競技場の内外で五輪ムードの醸成に一役買っている。スピードスケート女子500メートルで3連覇を狙う李相花(イ・サンファ)さんをはじめ、李承勲(イ・スンフン)さん、牟太ボム(モ・テボム)さん、朴勝羲(パク・スンヒ)さんらスピードスケートの看板スターと、パラリンピックで活躍が期待される障害者アイスホッケー選手のチョン・スンファンさんたちだ。 海外の選手では、アルペンスキーのリンゼイ・ボンさん(米国)が15年6月に1人目の外国人広報大使として任命された。 米大リーグ、ドジャースで活躍する柳賢振(リュ・ヒョンジン)さんとレンジャーズの秋信守(チュ・シンス)さん、日本で人気の女子プロゴルファー、イ・ボミさん、米プロフットボールリーグ、NFLで活躍した韓国系米国人のハインズ・ウォードさんも広報大使に名を連ねる。 いわゆる「韓流スター」をはじめ、文化・芸能人も平昌五輪の広報に一肌脱いだ。 06年、10年の平昌五輪招致活動でも広報大使として活動し、14年のソチ冬季五輪閉会式では次回開催地の平昌を広報するステージで「アリラン」を熱唱した世界的なソプラノ歌手、スミ・ジョーさんは5月に広報大使に任命された。 アジアで人気の高い俳優のイ・ミンホさん、キム・ウビンさんをはじめ、人気グループBIGBANG(ビッグバン)メンバーのSOL(ソル)さん、歌手のインスニさん、ガールズグループのGirl’s Day(ガールズデイ)、コメディアンのキム・ビョンマンさんとチョン・チャンウさん、バレリーナの姜秀珍(カン・スジン)さん、作家の李外秀(イ・ウェス)さんも平昌五輪広報大使に選ばれた。 SOLさんは今年11月までに平昌五輪のPRソングを発表すると明らかにするなど、広報大使らはさまざまな方法で五輪ムードの盛り上げに力を入れている。 さらに、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も自ら広報大使となり、盛り上げに加勢している。五輪開幕200日前の先月24日に広報大使に任命された文大統領は、就任後初めての夏休みに平昌を訪問したほか、SNS(交流サイト)でも平昌への関心を呼び掛けている。 文大統領は五輪200日前のイベントで公営企業のスポンサーが不足している点を挙げ、「公営企業がオリンピックのためにもう少し心を開き、もう少したくさん後援してほしい」と訴えた。平昌五輪組織委員会は今月23日、韓国電力公社と「公営企業第1号」のスポンサー契約を結んだ。
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