平昌五輪で輸送の一翼を担う高速鉄道(資料写真)=(聯合ニュース)
平昌五輪で輸送の一翼を担う高速鉄道(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】来年2月に韓国北東部の平昌で開催される五輪には冬季五輪で史上最多となる約6500人の選手団の参加が見込まれる。国際オリンピック委員会(IOC)や各国のオリンピック委員会、応援団、報道陣などを合わせると約4万5000人が韓国を訪問する見通しだ。平昌五輪・パラリンピック組織委員会などによると、政府は選手団などの入国から宿泊先・競技場への移動、出国まで、便利な交通サービスを提供するために万全を期している。 選手団や応援団などの玄関口になる仁川国際空港は第2ターミナルのオープンを急いでいる。 第2ターミナルが完成すれば、仁川空港の年間旅客処理能力は現在の5400万人から7200万人に、貨物処理能力は450万トンから580万トンに増える。 冬季五輪期間中は仁川空港から平昌まで高速鉄道(KTX)を運行する。一日51回運行し、仁川空港からわずか98分で平昌の珍富駅に到着する。 平昌から近い襄陽国際空港からもチャーター便などを利用する選手団が入国するとみられる。同空港はロシア・ウラジオストクや北九州など3路線の国際線が運航しているが、15路線へと増やす計画だ。 平昌を抱える江原道は襄陽空港や鉄道駅、宿泊先、競技場などを結ぶシャトルバス約1200台を投入し、選手団などの移動に支障が生じないよう準備を整えている。 競技場付近の道路網も整備されており、国土交通部は7兆7000億ウォン(約7370億円)を投じ、高速道路や国道など328キロの区間を建設している。政府は自治体が進めている道路の建設などについても年内に開通できるよう支援する。 また、一日平均約57万6000人と予想される都市間の交通需要に対応するとともに、通行止めなどになる競技場周辺の交通混雑にも備えている。応援団や一般観戦客のため、競技場周辺には乗り換え駐車場を設置し、無料のシャトルバスを運営する。 組織委関係者は「選手団、応援団、観光客が速くて安全に五輪会場を訪問できるよう、開催前までに国土交通部や江原道などと協議し、輸送計画の完成に総力を挙げる」と述べた。
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