12日に開かれた平昌五輪を盛り上げるためのアイスショーイベントであいさつする文化体育観光部次官=(聯合ニュース)
12日に開かれた平昌五輪を盛り上げるためのアイスショーイベントであいさつする文化体育観光部次官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】平昌冬季五輪の開幕まであと半年を切り、所管する韓国文化体育観光部が準備に総力を挙げている。同部はこれまで主に準備の「後方支援」に努めてきたが、先月の開幕200日前イベントを機に前面に出るようになっている。 文化体育観光部は、昨年秋以降、韓国社会を揺るがした大統領親友の国政介入事件で大きな痛手を負った。当時の閣僚を含む朴槿恵(パク・クネ)政権の高官4人が逮捕・起訴され、室長・局長を含め職員19人が監査院から懲戒要求を受けるという未曽有の事態を経験した。さまざまな不正や専横がスポーツ界にはびこっていたことが発覚し、文化・スポーツ行政に対する国民の信頼は失墜。平昌五輪の準備にも支障が出た。 だが、5月に文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足して以降、文化体育観光部は徐々に正常化しつつある。平昌五輪を信頼を取り戻す絶好のチャンスと捉え、大会ムードの盛り上げや準備に打ち込んでいる。 来月からは、既存の内部支援組織を拡大・再編した「平昌五輪支援団」を運営する予定だ。同部第2次官が団長を務め、開催自治体の江原道、組織委員会との橋渡し役を務める。 同部は五輪への熱気が高まらないことへの懸念を強めており、大会ムードの盛り上げにも尽力する。文大統領を平昌五輪の広報大使に任命したのも、こうした努力の一環だとしている。 同部は今年、3572億ウォン(約341億円、国費)の五輪関連予算を組み、さらにこのほど江原道と共に補正予算で483億ウォンを確保した。執行可能な補正予算は江原道の道費を含めると880億ウォンに増える。補正予算は五輪のPRや五輪に絡めた文化イベントの拡充に充てる予定だ。 また、開幕100日前と聖火リレーのイベントをムード盛り上げの大きなチャンスとみて、都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官がギリシャに出向いて聖火の採火に参加することを決めた。 文化体育観光部の関係者は「今回の五輪は国民統合、朝鮮半島の平和、経済発展への機運を高めるまたとないチャンスであり、新政権の最初のメガイベント。大会の成功のため、あらゆる力を集中させる」と話している。
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