文大統領(右)が7日午前、トランプ大統領(左)と電話会談した(青瓦台提供)=7日、ソウル(聯合ニュース)
文大統領(右)が7日午前、トランプ大統領(左)と電話会談した(青瓦台提供)=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日午前、青瓦台(大統領府)でトランプ米大統領と電話会談し、北朝鮮核問題について「韓米間の緊密な連携を土台に平和的・外交的なやり方で解決すべきだ」と述べた。青瓦台が伝えた。会談は56分間行われたという。  文大統領は「力の優位に基づく強力な圧力と制裁で北を核廃棄に向けた交渉の場に引っ張り出すため、韓米が共に努力すべきだ」と述べ、「北が核放棄という正しい選択をすれば対話のドアが開かれているということを示す必要がある」と強調した。 青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官は「両首脳は、北による相次ぐ挑発が招いた朝鮮半島の厳しい安全保障状況について認識を共有し、韓米の協力・対応策を重点的に協議した」と伝えた。特に、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを先月2回発射したことを受け、「北のミサイル能力の高度化に対する深刻な懸念を共有した」という。 トランプ大統領は、国連安全保障理事会が5日に全会一致で採択した北朝鮮制裁決議を「かつてなく強力で包括的」と評価した上で、「北朝鮮の態度変化を引き出すため強力な圧力と制裁を加えるなど、確固たる立場を取ることが必要だ」と述べた。文大統領はこれに対し、決議が北朝鮮の態度変化の契機になるよう期待すると応じた。 文大統領はまた、「朝鮮半島の平和を守るには、韓米の連合防衛態勢を強化するとともにわれわれ(韓国)の防衛力を向上させるための措置が必要だ」と述べ、韓米のミサイル指針改定に向けた交渉への関心と支援を求めた。両国は北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を受け、射程800キロの韓国の弾道ミサイルに搭載できる弾頭の最大重量を現行の500キロから1トンに増やす方向で指針の改定を推進している。 一方、トランプ大統領は韓米自由貿易協定(FTA)と関連し、「膨大な貿易赤字を是正し、公正な関係を発展させていくため改定が必要だ」と述べた。これに対し文大統領は、韓米FTAが両国どちらにも有益であることを説明し、「経済分野の協力の根幹となる韓米FTAがこれまでの成果を土台にさらに互恵的な方向に発展するよう、共に努力しよう」と応じた。 両首脳の協議は先月6日のドイツ・ハンブルクでの韓米日首脳会談以来。電話会談としては文大統領の就任直後の5月10日に続いて2回目となる。
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