韓国語版の(左から)恩田陸「蜜蜂と遠雷」、宮部みゆき「幻色江戸ごよみ」、村田沙耶香「消滅世界」=(聯合ニュース)
韓国語版の(左から)恩田陸「蜜蜂と遠雷」、宮部みゆき「幻色江戸ごよみ」、村田沙耶香「消滅世界」=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で日本の小説が大きな人気を集めている。大手書店、教保文庫の7月第4週のベストセラー集計で、小説カテゴリーのトップ20に日本人作家の小説が6作品入った。 人気をけん引しているのは村上春樹と東野圭吾だ。村上の「騎士団長殺し」(全2巻)は予約受け付けを開始した6月末から1位をキープしており、東野は新刊「危険なビーナス」をはじめ4作品をトップ20にランクインさせた。 日本人女性作家の作品出版も相次いでいる。ミステリーや青春ものなど幅広いジャンルの著書を持つ恩田陸の「蜜蜂と遠雷」は、韓国で7月末に出版された。4人の若い音楽家が3年ごとに開催される国際ピアノコンクールで優勝を争うというストーリーで、日本で昨年出版され直木賞と本屋大賞を受賞した。 今年でデビュー30年を迎えた宮部みゆきの「幻色江戸ごよみ」も、今月半ばに出版される。平凡な人々が直面する大小の葛藤を季節の移ろいとともに描いた連作小説だ。12編を収めている。 韓国で7月末に「消滅世界」を出版した村田沙耶香は、最近注目の女性作家だ。昨年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した際、コンビニでアルバイトをしながら執筆していたことが話題になった。彗星(すいせい)のように現れた新人と思いそうだが、実際には今年でデビュー15年目の中堅作家だ。結婚と出産、家族制度に疑問を投げかける「消滅世界」は、日本では2015年に出版された。
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