仁川空港の入国審査場でパスポートを掲げる難民の家族=25日、仁川(聯合ニュース)
仁川空港の入国審査場でパスポートを掲げる難民の家族=25日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】人種や宗教による差別から逃れ、平和な場所で新しい生活を送りたいと願うミャンマー難民23人(4家族)が25日、仁川国際空港から韓国に入国した。 4家族はタイの難民キャンプで韓国行きを希望。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が推進する難民の第三国定住プログラムにより、韓国の受け入れが決まった。同プログラムに基づき来月初めにもミャンマー難民の7人家族が入国する予定だ。 宗教上の理由から14歳でミャンマーを離れた難民の男性は法務部を通じ「妻も家族もドラマなどで韓国のことをよく知っており、子どもたちは韓国で自動車整備士やサッカー選手、メーキャップアーティストなどになりたいという夢を持っている」と伝えた。 また、人種差別によりミャンマーを離れた男性は「妻と5人の子どもはほとんど教育を受けることができず、希望がなかった」とし、「子どもに勉強させ、定住の機会をくれた韓国社会に報いる人物に育てたい」と抱負を示した。 第三国定住プログラムには米国やオーストラリアなど37カ国が参加している。韓国は2013年7月に施行した難民法に基づいて規定を設け、15年の外国人政策委員会の審議を経て、3年間に90人以内の範囲で難民を試験的に受け入れることを決めた。 15年の1期(22人)、16年の2期(34人)に続き、最後の年となる今年はタイの難民キャンプで生活していた30人を受け入れる。 入国した家族は難民認定者となり、居住者ビザで滞在する。出入国・外国人支援センターに6カ月滞在し、韓国語や韓国文化、就職のための教育などを受けた後、地域社会に定着することになる。 法務部は今後3年間、試験事業の成果や問題点を分析し、人権保護と国益のバランスを取る方向で中長期的な難民受け入れ計画を樹立する方針だ。
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