平昌冬季五輪のエンブレム(左)とマスコット(右)=(聯合ニュース)
平昌冬季五輪のエンブレム(左)とマスコット(右)=(聯合ニュース)
【春川聯合ニュース】韓国・江原道で来年開催される平昌冬季五輪の開幕まで24日で200日となる。 2011年7月に五輪招致決定後、江原道と平昌五輪組織委員会は大会準備にまい進してきた。競技場をはじめほとんどの施設が完成段階にある。 競技場は江原道の平昌郡、江陵市、旌善郡に計12カ所あり、雪上・そり競技場が集まる「平昌マウンテンクラスター」と氷上競技場が位置する「江陵コースタルクラスター」に分けられる。全ての競技場は平昌郡のアルペンシアオリンピックパークを中心に車で30分以内の距離に位置する。環境にやさしい、選手・競技中心の国際公認競技場で、五輪開催後も遺産として残す計画だ。 テスト大会の開催を通じ施設と運用の検証を受け、現在は国際オリンピック委員会(IOC)の要求事項など細部の点検作業が行われてる。◇選手中心の最先端競技場 雪上・そり競技は7カ所、氷上競技場は5カ所で、このうち11カ所が国際公認を受けた。新設競技場は6カ所で、平均工程率は97%。残りは既存の施設を補完・拡充したもので工程率は96%だ。全ての競技場が10月に完工の予定だ。 昨年12月から今年4月まで25のテスト大会が開催され、施設と運用面での検証を受けた。完工までの期間にIOCや各競技の国際連盟の要求事項を補完する必要があるが、今すぐにでも競技開催が可能な状態だ。 江陵スピードスケーティング競技場は、最高の氷質を保つためスクリュー冷凍機など最先端の製氷施設を備える。 関東ホッケーセンターもアイスリンクの温度センサーにより最適の温度を維持できる製氷システムが整っており、4階の臨時客席は撤去できる構造となっている。 江陵ホッケーセンターは省エネルギー型除湿空調機を設置し、維持管理費の節減が可能だ。 江陵アイスアリーナは、午前はフィギュアスケート、午後はショートトラックの種目を開催できるよう、3時間以内に氷面温度を変換する最先端の製氷システムを備えている。 旌善アルペン競技場は山林や環境の破壊を最小限にとどめるため男女のコースを統合した。冬季五輪初となる。 オリンピックスライディングセンターは2018メートルのトラックに16のカーブを設置し、これまでの大会よりもダイナミックな競技が可能となった。 開閉会式、メダル授与式が行われるオリンピックプラザは工程率が77%だが、9月中の完成とその後のリハーサルの日程に支障はない。3万5000席のうち5000席が永久施設で、五輪開催後は遺産として残される。 テスト大会の期間中に姿を現した新設競技場の規模と既存の施設の変身ぶりは外国メディアや参加選手、各種目の国際連盟の関係者から好評を得た。 IOCのリンドバーグ調整委員長は「選手、観衆が皆、平昌で非常に特別な冬季五輪を経験することになると確信する」と強調した。◇ 道路・鉄道の整備で交通アクセス向上 6年にわたる五輪準備期間に江原道には1039キロの鉄道区間や道路が新設された。 平昌五輪の代表的な社会間接資本(SOC)事業である既存の鉄道路線の高速化と原州―江陵電鉄は年末に開通する。韓国では初めて一般の鉄道区間で韓国高速鉄道(KTX)を運行し、仁川空港に到着した選手や観光客を運ぶ。 今月末から始まる施設の検証作業が全て終了すれば、ソウル・清涼里から平昌・珍富までの所要時間は58分となる。仁川空港から珍富までは98分で移動できる。 競技場への進入道路は平昌マウンテンクラスターと江陵コースタルクラスターから16の道路を新設または拡張する事業が進められている。いずれも11月完工の予定で、競技場間の移動が円滑となり利用者の便宜が拡大され、観客の満足度が高まると期待される。 江原道の崔文洵(チェ・ムンスン)知事は「競技場など基盤施設の大部分は完成段階にある。残りの期間にソフトウエアの部分を補完しながらブーム醸成に全力を傾け、平昌五輪が全ての分野において国民の自信を回復させ、大統合の契機となるよう準備する」と話している。
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