スキー韓国代表チーム(資料写真)=(聯合ニュース)
スキー韓国代表チーム(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】平昌冬季五輪の開幕が半年後に迫る中、韓国の各企業が冬季競技の裾野を広げるための後援活動に力を入れている。 特にそり、スキー、アイスホッケーなどの認知度が低い競技を後援することで世界的選手の育成に集中している企業もあり、注目を集めている。 流通業界によると、韓国ロッテグループは辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)会長が14年に大韓スキー協会長に就任したことから、スキー競技の裾野拡大と関心を高めるための全面的な支援を行っている。 ロッテグループは20年までに100億ウォン(約9億9500万円)を投資する計画だ。 スキー協会はロッテグループの後援を受け、優秀な指導者を迎え入れて海外でのトレーニングを増やす一方、トレーナーや理学療法士など、各分野の専門家を採用して体系的な選手支援システムを構築した。 その結果、韓国スキーは今年初めの札幌冬季アジア大会で金メダル4個を獲得し、冬季アジア大会の最多金メダル数タイ記録となる好成績を収めた。 韓国大手総合食品メーカーのCJ第一製糖は、韓国スノーボード界の草分けで、韓国で初めて同競技で冬季五輪に出場したキム・ホジュンを10年から後援している。 平昌五輪の公式スポーツ飲料であるパワーエイド(コカ・コーラ)の広告モデルには、今年4月にボブスレー代表チームの看板選手、ウォン・ユンジョンとソ・ヨンウが起用された。 韓国は「そり不毛の地」と呼ばれるほどそり競技に弱いが、ウォン・ユンジョンとソ・ヨンウは昨シーズン、ボブスレーのワールドカップランキングと世界ランキングでそれぞれ1位にランクインし、底力を見せている。 健康機能食品ブランドのニュートリライトは02年から「チームニュートリライト」プロジェクトを通じてバドミントン、射撃、柔道、野球、卓球、フィギュアスケートなどさまざまなスポーツ選手を後援している。 昨年11月には大韓ボブスレースケルトン競技連盟と公式後援契約を結び、連盟に所属する38人の選手と20人のコーチ陣に製品を支援している。 アイスホッケーは、企業の全面的な後援により目覚ましい成果を上げた代表的な種目だ。 大韓アイスホッケー協会は13年に鄭夢元(チョン・モンウォン)漢拏グループ会長が協会長に就任してから、平昌五輪に向け支援を加速させてきた。 14年に北米プロアイスホッケー、NHLの元スター選手のペク・チソン(英語名ジム・ペック)監督、パク・ヨンス(英語名リチャード・パク)コーチや韓国国籍を取得した外国人選手を指導者に迎え、先進的なアイスホッケーシステムを作り上げた。 14年の世界選手権ディビジョン1グループAで5戦全敗を喫した韓国は、わずか3年後の今年4月に3勝1延長勝1敗の成績で史上初の1部リーグ昇格の快挙を成し遂げた。 今回の五輪で公開競技に選ばれたアイスクライミング分野では、アウトドア・スポーツ業界がさまざまな後援活動を行っている。 アウトドアブランドのK2はクォン・ヨンヘ、イム・ヒョンソブ、パク・ドヨンなどの有名クライマーらを後援し、クライミングの裾野拡大に力を入れてきた。同ブランドは今後もクライマーの後援を強化し、製品および大会出場などを支援してクライマーの挑戦をサポートする計画だ。 平昌五輪公式スポンサーのアウトドアブランド、ザ・ノース・フェイスもスポーツクライミングの有望選手を発掘し、後援している。 同社が後援する「ノース・フェイス・アスリートチーム」では、優れた登山家に贈られるピオレドール(金のピッケル)賞を韓国人で初めて受賞したキム・チャンホ隊長や、アイスクライミングのワールドカップで男女各部門を席巻したパク・ヒヨン、シン・ウンソンなど各分野の探検家と選手らが活動している。
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