モディ首相(右)と握手する文大統領=8日、ハンブルク(聯合ニュース)
モディ首相(右)と握手する文大統領=8日、ハンブルク(聯合ニュース)
【ハンブルク聯合ニュース】ドイツ・ハンブルクでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8日午前(日本時間同日午後)、インドのモディ首相、オーストラリアのターンブル首相と相次いで首脳会談を行った。韓国青瓦台(大統領府)の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官が伝えた。 モディ首相との会談で文大統領は韓国が朝鮮半島問題の当事者として主導的な役割を果たし、北朝鮮核問題では制裁と対話を並行するアプローチにより朝鮮半島に平和を定着させていくとの方針を説明した。これに対しモディ首相は韓国政府を支持し、積極的に賛同するとの意向を示したという。 両国は2015年に特別戦略的パートナー関係となったが、両首脳は関係を一層充実させ繁栄の共同体を構築していくとの認識で一致した。 先端科学技術の分野で強みを持つ両国が第4次産業革命に共同対応し、両国の雇用創出につなげていくことでも一致した。 特に韓国の優れたハードウェア技術とインドが得意とするソフトウェア技術が結びつくことで相乗効果が生まれると見込み、中小企業とスタートアップ企業の協力が事業の機会と雇用の拡大につながるとの認識を共有した。 モディ首相は文大統領の早期のインド訪問を要請した。 文大統領はターンブル豪首相とも会談。韓豪両首脳は最近の保護貿易主義の台頭に対応するため自由貿易を支持していく方針とともに、両国の協力の必要性を確認し合った。 両国は自由貿易協定(FTA)を締結している。文大統領は会談で、FTAを通じた経済的な協力も強まっているが、両国とメキシコ、インドネシア、トルコの5カ国による中堅国機構(MIKTA)が共に保護貿易主義への対応に当たっており、中でもオーストラリアは強力で良いパートナーであるとの認識を示した。 ターンブル首相はFTAで両国の経済面での関係を引き続き発展させるとともに、友好関係を強めることを望んでいると応じた。 文大統領はオーストラリアとの首脳会談でも韓国新政権の対北朝鮮方針を説明。ターンブル首相は絶対的な支持を表明するとともに、友好国として韓国と常に共に進むとの意向を示したという。 また文大統領は新政権の脱原発や脱石炭火力発電の取り組みに言及しながら、オーストラリアに豊富に埋蔵されている液化天然ガス(LNG)に関する協力の重要性を強調した。 これに対しターンブル首相は資源開発や大規模インフラ事業に韓国企業が積極的に参入し、両国の経済に役立つことを望むと述べた。 朴報道官は「オーストラリアとの首脳会談では、あらゆる面で準同盟国レベルの関係を維持する両国が協力を強固にするきっかけをつくった」と評価した。
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