船舶の建造作業(資料写真)=(聯合ニュース)
船舶の建造作業(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】造船・海運市況を分析する英クラークソンは3日までに、韓国の造船所の1~6月(6月28日まで)受注量を256万CGT(標準貨物船換算トン数)と集計した。昨年同期の2倍以上に増えた。韓国のシェアは34%で、中国と日本を振り切り5年ぶりに世界トップに返り咲いた。 韓国勢の受注を企業別にみると、現代重工業と現代三湖重工業、現代尾浦造船の現代重工業グループ3社が昨年同期の13隻から72隻に大きく増えた。受注額は42億ドル(約4720億円)で、年間受注目標額の60%近くに達した。 サムスン重工業は13隻を受注した。現代重工業グループより隻数は少ないものの、受注額は48億ドルと上回った。海洋プラント2隻の受注が貢献した。 また、政府の資金支援でかろうじて危機を脱した大宇造船海洋も7隻(7億7000万ドル)を受注し、再建計画を順調に進めている。 韓国勢はオイルタンカーを中心に受注を伸ばした。現代重工業グループの場合は60隻がオイルタンカーだった。特に載荷重量約30万トン級以上の大型オイルタンカー(VLCC)が14隻と、全世界の発注量(27隻)のほぼ半分を同グループが占めた。サムスン重工業は8隻、大宇造船は5隻のVCLLをそれぞれ受注した。 また、環境に優しい燃料として注目される液化天然ガス(LNG)の運搬船の受注でも、世界12隻のうち10隻を韓国勢が獲得した。 7~12月の見通しも明るい。各社は建造意向書や建造オプションを確保したり、新規受注契約を控えたりしている。しばらく停滞していた超大型コンテナ船の発注も今後回復する見通しだ。 業界関係者は「世界のコンテナ輸送大手による協調配船の連合再編が一段落し、一部の企業が発注に乗り出すようだ」と話す。超大型コンテナ船の場合は韓国勢が最も高い競争力を持ち、受注が有力視されるとした。
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