VR体験の様子(サムスン電子提供)=(聯合ニュース)
VR体験の様子(サムスン電子提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が近ごろ、国内外で仮想現実(VR)関連事業の領域拡大に力を入れている。 業界によると、サムスン電子米国法人は先ごろ、現地のVRスペシャリスト5人を契約社員として雇い入れて「VRB」というチームを立ち上げ、今月初めにはこれら社員をシリコンバレーに置く自社研究所の正社員として採用した。 VRBチームは「VRB Home」「VRB Foto」という2種類のアプリをリリースしたほか、VRコンテンツクリエーターが利用できるツールキットも製作したとされる。 また、サムスン電子米国法人は21日、大リーグで今季活躍する選手や球場、主な試合の模様などをVRコンテンツとして製作し、野球ファンに提供する内容の提携契約をリーグ運営側と結んだことを明らかにした。米国だけでなく韓国や日本、カナダ、メキシコ、台湾などのファンがVR機器を使い、試合を360度映像で観戦できるようになる。 サムスン電子は昨年末には、米フェイスブック傘下のオキュラスVRや米グーグル、日本のソニー・インタラクティブエンタテインメントなどのVR機器メーカーとともに関連産業の振興を目指し「グローバルVR協会」を立ち上げるなど、VR産業の活性化をリードしている。 今月初めには、ブラジルのリオデジャネイロで行われた格闘技大会「UFC 212」の対戦をVRで生中継した。 同社関係者は「シンガポール法人は交通安全教育コンテンツを製作し、オーストラリア法人はがん患者のストレスを軽減するプログラムを実施するなど、エンターテインメントだけでなく社会貢献や教育分野でのVR活用にも取り組んでいる」と伝えた。
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