【金浦聯合ニュース】韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体「自由北韓運動連合」は22日早朝、南北軍事境界線に近い京畿道・金浦の文秀山で、北朝鮮に約1年半拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された後に亡くなった米国人大学生オットー・ワームビア氏を追悼し、北朝鮮当局を非難する内容のビラ約30万枚や米1ドル紙幣2000枚を10個の大型風船にくくり付け、北朝鮮に向けて飛ばした。 風船には「ワームビア犠牲哀悼します」「ワームビア殺害した金正恩」などの文字が書かれた。 同団体の朴相学(パク・サンハク)代表は「金正恩(
キム・ジョンウン)政権の反人道的な野蛮行為を糾弾する」として、「ワームビア氏の犠牲を哀悼し、この事実を北の住民に知らせるためビラを飛ばした」と話した。 バージニア州立大の3年生だったワームビア氏は昨年1月、観光目的で訪れた平壌のホテルで、政治的スローガンが書かれた物を持ち去ろうとしたとして拘束された。同年3月に国家転覆陰謀罪で15年の労働教化刑(懲役刑に相当)を言い渡された。 米朝間の長期間にわたる交渉の末、今月13日(現地時間)に昏睡状態で帰国して入院したが、19日に死亡が確認された。
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