記者会見を行う安氏=16日、ソウル(聯合ニュース)
記者会見を行う安氏=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国新政権の法務部長官候補に指名されていた安京煥(アン・ギョンファン)ソウル大名誉教授が16日午後、「文在寅(ムン・ジェイン)政権の(検察)改革推進の妨げになることはできず、職を退く」とのコメントを出し、候補を辞退した。 検察改革を公約に掲げた文大統領は11日、法務部長官候補に検察官出身ではない安氏を指名した。だが、長男が高校時代、退学処分を受けそうになったが、安氏が学校側に影響力を行使し、処分を軽減させたとの疑惑が浮上。過去に新聞に寄稿したコラムで女性を卑下するような表現をしていたことも問題視された。 20代だった1975年には交際していた女性の印鑑を偽造して勝手に婚姻届を出し、翌年に婚姻無効の判決を受けたことが明らかになり、波紋が広がった。 これに対し、安氏は16日午前に記者会見を開き、「その時の誤りを忘れたことは一瞬もない」と認めて謝罪したが、「機会が与えられれば、私の最後の役目だと考え、検察改革や法務部の脱検事化を必ず成し遂げる」と述べ、候補を辞退しない意向を表明していた。 文政権発足以来、閣僚級に指名された内定者が候補を辞退したのは初めてで、文政権にとって痛手になりそうだ。
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