李徳行報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
李徳行報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は12日、北朝鮮が韓国民間支援団体の訪朝の提案などを拒否しても、南北間の民間交流を柔軟に検討するとの原則は維持すると明らかにした。 統一部の李徳行(イ・ドクヘン)報道官はこの日の定例会見で、「北のミサイル挑発などに対しては韓米同盟に基づき強力に対応するが、南北関係の断絶は望ましくないため、民間レベルでの南北交流事案は対北制裁の根幹を揺るがさない範囲内で柔軟に検討するとの政府の立場に変わりはない」と述べた。 李報道官は北朝鮮との接触を承認する計画について「きょう承認されるものはないが、近いうちに検討してお話しする」と説明した。 統一部は民間団体に対して北朝鮮が自国への訪問を拒否したと伝えられた5日午後以降、北朝鮮との接触の申請を承認していない。 統一部は先月26日に民間団体「わが民族同士助け合い運動」の北朝鮮との接触を承認して以降、31日に1件、今月2日に9件、5日に4件など、計15件の北朝鮮との接触を承認している。 現在統一部では約20件の申請が承認待ちの状態だとされる。 李報道官は北朝鮮が主導する国際テコンドー連盟(ITF)の師範団が今月末にデモンストレーションのために訪韓することと関連し、「北の代表団が韓国に来るには韓国訪問の承認申請をしなければならないが、現在まで承認申請はない」と述べた。 ITFの師範団は24~30日に南西部の全羅北道・茂朱で開かれる2017世界テコンドー連盟(WTF)世界テコンドー選手権大会の開・閉会式でのデモンストレーションのため、23日に北京経由で入国する予定だ。 師範団は北朝鮮の張雄(チャン・ウン)国際オリンピック委員会(IOC)委員兼ITF名誉総裁、李勇鮮(リ・ヨンソン)ITF総裁、ファン・ホヨンITF首席副総裁をはじめとする役員8人と、パク・ヨンチルITFテコンドー団長、ソン・ナムホ監督など36人で構成された。このうち32人が北朝鮮国籍だ。 李報道官は、丁世均(チョン・セギュン)韓国国会議長側が26日~28日に開かれる「第2回ユーラシア国会議長会議」に北朝鮮側代表団を招待したことについては「まだ北から参加意思の連絡がないと聞いている」と伝えた。
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