海外旅行に出かける韓国人らで混み合う仁川空港(資料写真)=(聯合ニュース)
海外旅行に出かける韓国人らで混み合う仁川空港(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れる外国観光客が大きく減る一方、訪日外国人の増加に伴って日本は4月の旅行収支の黒字額が過去最高になるなど観光市場が活況を呈している。両国の差は今後さらに広がりそうだ。 韓国銀行(中央銀行)の統計によると、韓国が4月に計上した旅行収支の赤字額は12億4000万ドル(1368億円)で前年同月の2.3倍に膨らんだ。訪韓外国人が減るとともに海外旅行をする韓国人が増えたため。4月に訪韓した外国人は前年同月比26.8%減の約107万5800人。米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反発し、中国が自国の旅行会社に韓国団体旅行商品の取り扱いを中止させたことで中国人観光客が同約67%減少したほか、日本人観光客も朝鮮半島情勢に対するメディアのネガティブな報道などにより前年比で1年3カ月ぶりに減少に転じた。 一方の日本は、韓国とは好対照だ。日本政府観光局(JNTO)によると、4月の訪日外国人客数は単月として過去最高の257万8900人で同23.9%増加。旅行収支の黒字額も過去最高の1779億円に達した。訪日外国人で最も多かったのは韓国人で、前年同月比56.8%増の55万4600人だった。 韓日の差は5月以降も広がる見込みだ。多くの韓国人が5月初旬の飛び石連休などを利用して日本を旅行するなど日本の人気は高まっている。一方で中国の韓国に対する「団体旅行禁止令」はまだ解かれておらず、訪韓外国人が増える材料は乏しい。
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