企画財政部は韓国経済について回復の兆しが見える一方で、内需の回復は堅固ではないと分析した=(聯合ニュースTV)
企画財政部は韓国経済について回復の兆しが見える一方で、内需の回復は堅固ではないと分析した=(聯合ニュースTV)
【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は9日に発表した経済動向報告書(グリーンブック)で、最近の韓国経済は輸出の増加傾向や消費者マインドの改善など回復の兆しが見える一方で、生産と投資は調整圧力がかかり、内需の回復は堅固ではないと分析した。雇用状況や家計所得も振るわないとした。 主要指標をみると、5月の輸出は半導体をはじめとする主力品目の好調を追い風に、前年同月比13.4%増の450億4000万ドル(約4兆9600億円)を記録した。7か月連続のプラス。 4月の鉱工業生産は、前月が大きく伸びた反動や半導体の生産調整の影響で前月比2.2%減少した。サービス業の生産は卸小売業を中心に前月比0.1%増と6カ月連続で伸びている。 設備投資は3月にIT業種が大規模な投資を実施した後の調整圧力により、前月比4.0%減少した。建設投資も4.3%のマイナスに転じた。 4月の小売販売は消費者マインドの改善やスマートフォンの新製品発売などの影響で、耐久財を中心に前月比0.7%増加した。5月の関連速報をみると、韓国製乗用車の国内販売台数が前年同月比9.0%、百貨店売上高が2.8%、それぞれ減少した一方で、ディスカウントショップの売上高やガソリン・軽油販売量は増加した。消費者心理指数も108.0(基準値100)と、昨年10月以来の高水準となった。 企画財政部は消費者マインドの改善や自動車燃料の販売好調をプラス要因ととらえている。 4月の雇用は、建設業やサービス業を中心に就業者数が1年前に比べ42万4000人増加した。ただ、全体の失業率は4.2%、特に若年層は11.2%と高い水準だ。 5月の消費者物価指数は前年同月比2.0%上昇した。都市ガス料金の引き上げや畜水産物の値上がりなどにより、上昇幅が拡大した。 金融市場は世界的な株高、企業の好調な業績、外国人投資家の資金流入などで株価が上昇している。 企画財政部の関係者は「国内外のリスク管理を強化する一方で、補正予算など積極的なマクロ政策を通じ良質の雇用を創出し、経済の活性化に総力を挙げる」と述べた。
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