【蔚山聯合ニュース】韓国の政府系シンクタンク、蔚山科学技術院(UNIST、蔚山市)が30日、在韓日本大使館の阿部陽一科学官を招き、原子力発電所の廃炉に向けた韓日の共同研究センター設立案を協議した。日本の廃炉事業の事例を基に両国が廃炉の技術や人材養成などの分野で協力するための基盤づくりでもある。 韓国では商業用原発の古里1号機(釜山市)が6月に永久停止され、これが最初の廃炉事例となる。2030年には現在運転中の商業用原発の約半分が設計寿命に達する。 韓国南東部の蔚山は原発密度が世界で最も高い都市の一つとされる。蔚山科学技術院は、今回の協議を機に廃炉をはじめとする原発の安全問題で日本と相互協力すれば、地域と国の原子力安全に対する信頼性向上につながると期待する。同院で廃炉技術の研究センター長を務めるキム・ヒリョン氏は「日本の廃炉の経験に韓国の人材が加われば相乗効果が大きい」と話す。
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